アニメ版やair、新劇場版など、いろいろ派生してるエヴァンゲリオンシリーズですが、そもそもエヴァってなんなの?
エヴァの正体
作中では、「人が作り出した、究極の汎用人型決戦兵器」という呼ばれ方をしています。
エヴァの戦闘シーンの印象的な特徴として、エヴァと使徒の交戦時に大量の出血があったり、腕などが損傷した時の描写が人間の肉体のようになっていたりします。
新劇場版の「破」では、使徒に浸食されたEVA3号機を初号機が捕食するシーンで、腸なのか太い血管なのかわかりませんが、内臓器官のようなものの描写もあります。
一方、アニメ版では「ロボット」という表現がしょっちゅう出てきます。
ロボットなのに生体器官があるエヴァ
エヴァは一言でいうと「魂のない一つの肉体」です。
それが人間によって「エヴァンゲリオン」という形にキープされているのです。
※初号機のコアに入っている綾波ユイや綾波レイの魂、二号機に入っているアスカの母の魂の話はまた別の機会に。
魂と肉体の話はこちら↓
エヴァの肉体は、アニメ版新劇場版ともにリリスの肉体を複製して作られています(アニメ版ではアダムと信じられていたものから生み出されたが、アダムだと思われていたものは実際にはリリスであった)。
つまり、リリスを複製することで生まれた肉体で、人間や使徒と同じように生体器官があり、それを装甲板で覆っているのがエヴァの正体。
しかし実際は、装甲板とは名ばかりで、エヴァ本来の姿を人間がコントロールできるように封じ込めておくための拘束具がつけられています。
EVAはEVAでひとつの肉体なのに、人間が兵器として利用するために拘束具をつけてEVAを抑制しているのです。
EVAの活動エネルギー元
EVAは作中でもよく描かれているとおり、アンビリカルケーブルから供給される「電気」で動いています。
これはアンビリカルケーブルが断線したときの「予備電源に切り替わる」という表現からも読み取れますね!
ケーブルの中を通っているのはガスでもLCLでも血液でもなく、電気なのです。
EVAの魂
EVAは魂のない一つの肉体という話をしました。
では、一体何が魂になっているのでしょう。
それは、「人間」です。
魂が人間の肉体というロボットを操っているという考え方をすればいいというのは魂と肉体のことを紹介した記事で書きましたが、今度は人間という魂がEVAという肉体を操っているのです。
魂と肉体の記事をまだ読んでない人は先に読むのをお勧めします↓
人間とEVAをつなぐエントリープラグ
魂となる人間と肉体であるEVAを接続するための器具が「エントリープラグ」です。
通称「魂の器」と呼ばれるように、エントリープラグの中には「魂」、すなわち「人間」が入るのです。ここからもEVAの魂が人間であることがわかります。
機械システム上は、パイロットのA10神経とEVAの脊髄神経と接続することで操縦していますが、この神経接続は、「魂(人間)」と「肉体(EVA)」を接続することに変わりありません。
魂(人間)と肉体(EVA)とのシンクロ率が上がれば上がるほど魂は肉体と一体になりますが、それはパイロットとEVAが同化していくという現象でもあります。
シンクロ率が上がり最終的に魂は肉体そのものになってしまい、EVAに取り込まれてしまいます。
これが「人に戻れなくなる」という現象なのでしょう。
ここからは私の個人的な考えなので信じるかどうかはあなた次第。
EVAと人間のシンクロ率は、人間の肉体と魂のシンクロ率でもあるように感じられます。つまり、EVAと人間のシンクロ率が上がれば、必然的に人間の肉体と魂のシンクロ率も上がります。
シンクロ率が極限まで上昇すると、人間の魂は肉体に取り込まれ、さらにそれがEVAに取り込まれる(人間とEVAが一つになっている)という状態、つまり人間のATフィールドが崩壊した状態になるので、EVAの魂である人間のさらに本質である人間の魂がEVA側に取り込まれるのではないでしょうか。
そして、残された人間の肉体は、肉体の原点であるLCLに還元され、人間に戻れなくなるという状態に至るように思います。
しかしここで疑問なのは、シンクロ率が上がると、魂と肉体が一つになる、つまり二元論ではなく一元論になってしまっているという点が引っ掛かります。
一元論というのは魂と肉体は同一のものであるという考え方で、エヴァの二元論(肉体と魂は別物)の考え方とは矛盾してしまいます。
シンクロ率が上がるというのが肉体と魂にどういった影響を及ぼすのか、EVAとのシンクロ率が上がりすぎてEVA側に引き込まれるとどうして人間に戻れなくなるのか、まだまだ検討の余地がありますね。
それでは、今回はこの辺で~👋
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