「君に会いたいんだ。いけない？」
「これはきっと、恋って言うんだ」
「私がいるじゃん」
「私の中に、君がいるよ」
『四月は君の嘘』～2人のワルツ～の続きです。
今回もネタバレがありますのでご注意ください！
これはたぶん、恋と呼ぶんだ
雨宿りの一件以降、お互いに普通に会話できない椿と公生。
「女の子は・・・謎だ。」
椿のことを考えてピアノの練習に身が入らない公生。
そんな時、かをりから電話でもう定期連絡に来なくていいといわれます。
「僕・・・なにかしたかな」
「定期連絡がなくなったら、君に会いに行く理由がなくなっちゃう。」
公生はショックを受けますが、その直後、またすぐにかをりから連絡がきます。
「みてみて、飛行機が飛んでる」
あまりのかをりの自由さに公生は笑い出し、
かをりに恋をしていることを改めて自覚し、
「また病院に行くよ。」
「君に会いたいんだ。」
そう伝えるのでした。
もう、頑張れないよ・・・
渡に誘われ公生たちは、かをりのお見舞いに行きます。
かをりの病室に向かう階段で公生は、
「ねえ渡、僕は、宮園さんがとても好きだよ。」と、
渡に自分の気持ちを打ち明けます。
「ばか。知ってるよ。」
渡は公生に微笑みかけるのでした。
2人はかをりの病室の前につきますが、
かをりの容態が悪化し、処置をしているところを目撃します。
そしてかをりは、集中治療室に運ばれるのでした。
容態が悪化したかをりの姿を見た公生は、ピアノのレッスンに行けなくなります。
公生のピアノの指導者『瀬戸紘子』が公生をレッスンに連れ戻そうとしますが、
「もう・・無理です。もう・・・無理・・・」
「紘子さん。どうして、こうなっちゃうの・・・僕は、僕はただ・・・
ピアノを弾いて、お母さんに元気になって欲しかっただけなのに。
僕はただ・・・恋をしただけなのに・・・」
「もう・・・頑張れないよ。」
公生は完全に気力を失っていました。
雪の中の君は・・・美しい
ある日公生は、机の中に「頼まれた。渡」のメモと一緒に、
手紙が入っていることに気が付きます。
その手紙には、「カヌレが食べたい」の一言だけ書かれていました。
その手紙はかをりからの物でした。
公生は、かをりの病室へ向かいます。
そこには集中治療室から戻ったかをりの姿がありました。
かをりは相変わらずの調子で、公生のお見舞いのカヌレを見つけ、
「カヌレ。外で食べたい。」と、
公生とかをりは屋上へ向かいます。
ピアノを弾いていない公生はかをりに、
「僕は、もう無理だ。」と伝えます。
「音楽は、僕の大切な人を連れ去っていく。僕は一人ぼっちになる」
そう考えている公生に、かをりは伝えます。
「私がいるじゃん。私ね手術するの。2月18日。」
『2月18日』その日は、東日本ピアノコンクールの日でした。
「君はあがかないの？」
かをりからの問いに、1週間もまともにピアノに触れていない公生は、
「こんな状態で弾けたら、奇跡だ」そう吐き捨てます。
そんな公生を見たかをりは、
ふらつく足で立ち上がり、ヴァイオリンを弾く真似をして見せ、
「ほら、奇跡なんてすぐ起こっちゃう。」と、微笑みかけます。
その直後、倒れこむかをり。
「私の中に、君がいるよ。有馬公生君。」
「怖いよ、怖いよ・・・私を一人にしないで」
そう泣き崩れるのでした・・・
みんな・・・見てる。
公生の、東日本ピアノコンクール当日。
そして、かをりの手術当日。
公生は、まともに弾けるかどうかも分からないほどの最悪の状態でした。
「弾かなきゃ、弾かなきゃ、弾かなきゃ・・・」
そう呟き続ける公生。
顔色の悪い公生をみんな心配しますが、
いよいよ公生の出番となります。
ピアノを前にして、公生は下を向いたまま動かなくなってしまいます。
そんな時、「ひっちょ」
椿の変なくしゃみが会場に響き渡ります。
「椿、来てるんだ。そうか、みんな・・・見てるんだ。」
仲間たちへ、かをりへ、
公生はピアノを弾き始めます・・・
「僕が今・・・ここにいるのは、みんながいたからだ。」
公生の演奏に、聴衆は引き込まれていきます。
ーーーーー僕の中に 私の中に 君がいるーーーーー
『一人になんかさせてやるものか、届け、届け、
僕の全部をのっけて・・・届け・・・』
公生は、ありったけの力を込めて演奏を続けます。
まるで、かをりへの告白のように・・・
公生の演奏で会場は、カラフルに色づいていきます。
『ショパン バラード第1番 ト短調op.23』
まとめ
ここから先は、あなた自身の目で見てください！
公生の演奏、かをりの手術の結果、
『四月は君の嘘』のタイトルの意味。
4回に分けて『四月は君の嘘』のストーリーを紹介させていただきましたが、
少しでも興味を持たれた方、
この続きが気になる方、
『四月は君の嘘』をぜひ、ご覧ください！！
素晴らしい作品なので、ドハマりすること間違いなしです！！
ーーーーもうすぐ春が来る。君と出逢った、春が来るーーーー
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